BAC Audioの新作エフェクターを試奏してみました by 越川和麿

まず!BAC Audioとは!
Ace Tone、Rolandの創業者であった梯郁太郎さんの息子様の梯郁夫さんを中心に設立されたブランドです。
Ace toneってなんだ?って人は調べてください!すぐに出てきますので、日本が誇る60年代からあるエレキ楽器会社です!
R1 Rhythm Aceとかで有名だし、FUZZ MASTERのエフェクターやギターアンプまた電子オルガン、リズムマシンなどを製作しました。
その後、みなさんご存知のRolandに発展するわけです。

そのBAC Audioさんが新たに出発し、エフェクターを発表!
そのうちの3機種を触らせていただきました!!

Stomp ACE Overdrive
Stomp ACE Reverb
Stomp ACE Delay
の3機種です!

動画も撮ったので合わせてみていただけるとより伝わるかなと思います。
(ブツクサ言ってますが初めて触る人の試奏を観る感じでみていただけたら笑)

ギターはgibsonのsgでピックアップはごく普通の57classicです。
アンプはvox ac-30スピーカーはグリーンバックになります。

ではStomp ACE Overdrive から行きましょう!
つまみは4つと感圧スイッチの5つです。
全部12時の値で使うとちょっと太くなるというか、アナログのような少しこもった感じになりました。
トーンも物凄く効いてきます。
音量感も結構変わるので注意が必要ですね。
ともかく変な癖がないので、持ってるギターとアンプのブーストにはもってこいだと思います。
オーバードライブって名前ですがゲインを上げていくと結構ズンズン言わせるサウンドも作れます。
感圧式のスイッチを押すと一番右のpushの値に音量を上げてくれるのでギターソロの時なんかはバッチですね。
結構歪みのキャラクターが強いペダルたくさんあるんですが、これくらいがちょうどいい!!
を実現してると思います。
プレイヤーの使い方次第では、マルチに機能してくれるオーバードライブかな?と思いました。

Stomp ACE Reverb
自分アナログのスプリングリバーブをメインで使っていて
デジタル物のペダルは結構初めて使ったかもしれないです!!
まず初めに所謂リバーブだけの機能だけではなく、コーラスのような効果やピッチが上の方の音も足せる機能もついてます。
アナログではあり得ないところまで長くもできます。
デジタルならではの強みがあると思います。
今やDTMで音楽作ったりな人が多い中そのままの感覚で現場でアウトプットできる感じなんでしょうか。
で、
感圧式のスイッチは任意で設定した値まで踏むことで持っていけます。
例えば、短いリバーブがそもそも掛かっていても、ある部分で長くしたい!!
効果的なサウンドを曲中で出したい時なんかはもってこいですね。
自分の必殺技的な設定にしとくとここぞ!!って時に出せますし、演奏中の湧いたアイデアにもすぐ対応できていいと思います。
かがんでつまみを回さなくていいのはとてもいいと思います。
セッティングも簡単ですし。
またこれステレオin out対応してるのでライン出しや二台アンプ使っても面白いと思います。
キーボードやシンセにも対応できると思います。
癖のないとこからえげつないところまでカバーできるのでこれも演者のイマジネーションで面白いことができるかもしれません。

Stomp ACE Delay
ディレイも4つのプリセットが用意されていて各モードで特色が違います。
まず全体的に所謂ディレイがクリアで原音に忠実であることですね。
本当にクリアなサウンドで帰ってきますので大変使いやすかったです。
リバーブの時もそうだったんですが、設定によってはコーラスのような効果が得られたりもします。
なのでリバーブの動画とディレイの動画見ていただいたらわかると思いますが、このBAC Audioの特色となる効果であると思います。
この感触が気に入ったらどちらも手にしていただいてもいいと思います。
感圧スイッチもリバーブ同様任意のセッテングにしてもらったら演奏中にタイムやfeedBackを変えられるので飛び道具から実用的なディレイのセッテイングに即座に変えれます。
僕はちょっと飛び道具的に使いましたが、、、
これもステレオ対応なんでDTMにアナログにさしてそのままインプットしてもいいと思います
もちろんキーボードやシンセにも対応できるはずです!!

弾かせていただいた感想は、どれもともかくキチンとした作りで、まずサウンドがどれもクリアで原音に忠実ってことです。
これは捉え方によっては難しい話ですが、国産のきっちりとした真面目なペダルの中に遊び心をちりばめたといった感じでしょうか?
ペダルの製作者が投げた新しい発想に演者も答える形になるとは思うので、使い方によっては全く新しいものにもなるし、オーソドックスなところも押さえているので、守備範囲はとても広く攻撃的にも使えますね。

出来立ての会社なので、more betterな発想や新しいサウンド期待してます!!


越川和磨 / ギタリスト、レコーディング・エンジニア
2010年 伝説のロックバンド、毛皮のマリーズでメジャーデビュー。
解散後はVo.志磨遼平のソロプロジェクト「ドレスコーズ」の
サポートおよびSTARBEMS、THE PRETTY TONES、THE杉並組、
LTD EXHAUST Ⅱなどのギタリストとして活躍中。
椎名林檎、シシドカフカ等多数のアーティストの作品にも
ゲストギタリストとして参加。
また、ギターだけでなくレコーディング・エンジニアとしても
多数の作品に関わっている。
愛称「西くん」